一人暮らしの高齢者は、突然倒れたり急病で助けが必要になったりした時に、近くに家族がいないため命に関わる事態を招きかねません。そこで、遠隔地にいる家族が一人暮らしの高齢者の安否を確認できるようサポートするサービスがあります。安否確認サービスの種類は様々で、訪問型からIT機器を使用した見守り型まで多岐にわたります。
訪問型は、訪問員が定期的に高齢者の自宅を訪れて、声かけをしたり郵便受けに郵便物が溜まっていないかチェックしたりするタイプです。話し相手が欲しい高齢者は、訪問型を好むことが多いでしょう。自宅訪問すれば顔色や表情を見ることもでき、健康状態の把握も可能です。安否確認ができるだけでなく、高齢者の近況を聞いたり、会話により高齢者の脳の活性化を図ったりすることもできます。
また、居室内にカメラを設置し、遠隔地の家族がインターネットを介して四六時中見守りできるシステムもあります。このタイプは、高齢者のプライバシーに関わるため、高齢者の同意が欠かせません。カメラで映像を見られることに抵抗がある高齢者であれば、室内のトイレや手洗い場の前に動体探知センサーを取り付け、人の動きがあると遠隔地の家族に知らせるタイプを用いることができます。一定期間動体探知センサーが作動しないと、警報が家族に伝えられるので、カメラの映像が無くても、家族は異常に気付くことができるでしょう。センサーの探知機能は、動体だけでなく、温度や湿度をはじめ、明るさや音も探知できるものが普及しつつあり、総合的な安否確認が可能なのです。